廃プラスチック処理の危険性

 「廃プラスチックから有害化学物質が出る」と言われても、えー本当?という感じではないでしょうか。でも、本当です。実は、すでに「杉並病」で大問題になり、公害等調整委員会は、「杉並病」は、廃プラを含むゴミを圧縮梱包している杉並中継所が原因であるという結論を出しています。廃プラに機械的な力を加わえたり、熱処理などを行うと、ベンゼンやトルエン、ノルマルヘキサンなどの化学物質が発生し、これらの化学物質は、めまい、吐き気などを伴ういわゆる「化学物質過敏症」や「シックハウス症候群」などの原因物質であり、発ガン性も指摘されています。
 ところが、寝屋川市や枚方市などの北河内4市は、十分な環境アセスメントも行わないまま、寝屋川市打上地区に共同で大規模な廃プラの圧縮梱包施設を建設しようとしています。それに隣接して廃プラを熱処理などしてパレット製造を行う民間工場も操業を始めています。
 こうしたことから、去る8月3日、寝屋川市の住民が、2つの廃プラ処理施設の建設と操業差し止めを求める裁判を提起しました。建設予定地域には、すでに清掃工場があり、1日交通量10万台を超える第2京阪国道の建設も進められています。このままでは、自動車排ガスからの有害化学物質も加わって、建設予定地域一帯は有害化学物質の大変な複合汚染が進行することにもなります。
 近時のアスベスト汚染の広がりを見ると、微量でも深刻な健康被害を与える恐れのある有害化学物質に関しては、被害が出る前に汚染を差し止めること、これがいかに重要であるかを教えています。
 四日市公害、西淀川公害、アスベスト・・・・、もう公害被害を繰り返すことは止めたいものです。
 そのためには、予防原則の重要性をもっともっと訴えていきたいものです。
 私が弁護団長ですので、これからも裁判の情報を提供したいと思っています。
 
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by aozorafoundation | 2005-08-07 17:30 | 村松理事のコラム
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