2007年 06月 20日 ( 4 )

アスベスト国賠訴訟第5回弁論(5/30) 感想

あおぞら財団
大阪府立大学 看護学部
原田 慶子


5月30日に開かれた「アスベスト国賠訴訟」の法廷傍聴に参加するため、大阪地方裁判所に行ってきました。大阪泉南地域の石綿工場の元労働者や周辺住民、アスベスト被害者など8名が国家賠償を求めている訴訟で、今回で5回目になります。弁論が終了した後、中之島公会堂会議室にて、「報告集会」が開かれました。弁論では話が難しく分からない部分もありましたが、報告集会ではポイントなど分かりやすく解説していただきました。

イギリスでは1930年に大規模な調査を行い、翌年の1931年にはアスベストに対して規制を行っていました。次いで、ドイツやフランス、アメリカもそれぞれ対策を行っています。日本でも国自身の調査として1983年には助川らにより泉南地域における石綿被害の実態調査が行われていました。この調査により、アスベストの危険性が明らかになり、また法規制の必要性も訴えられていたにもかかわらず、国は対策を行いませんでした。イギリスの文献などからもアスベストの危険性や対策の方法などの情報を得ており、対策をできたのに行わなかった日本政府の責任は重いと考えられます。今回の訴訟で、アスベストの危険性を認知しながら放置してきた国の無責任さが明らかになったと思います。

今回、国賠訴訟や報告集会に行って、参加している人々が熱心に話を聞いたりメモを取る姿を見て、この問題の重要性や「国の責任を追及する」という皆さんの強い気持ちを感じました。
国は「国民の命や健康を守る」という重要な義務を怠っています。アスベストによって引き起こされる健康被害は、20~40年という非常に長い期間を経て発症します。よって被害者はこれからも増えると考えられます。そして、その被害者のほとんどは高齢の方です。アスベスト被害により亡くなった方々の命や、現在アスベスト被害により苦しんでいる人々の思いを無駄にするのは許せないことです。病気を抱えながら訴訟に参加している人も多く、国は一刻も早く責任を認め、被害者の早期救済をして欲しいと思いました。
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by aozorafoundation | 2007-06-20 16:50 | にしよどnote

大阪公害患者の会連合会 大阪市との懇談会(5/31) 感想

あおぞら財団
大阪府立大学 看護学部
原田 慶子


今回の懇談会に参加して、患者会の人々と大阪市環境局・保健所の人々との、懇談会に対する意識の強さの違いがあったように感じました。患者会の人々にとってこの懇談会は、これからの生活を快適に安心して過ごせるかどうかを左右する切実な問題であると思います。全体的に、大阪市は理想を述べている印象を受け、患者会の方では具体策、実現できるという確証を求めている印象を受けました。特に、大気汚染の改善について30年間経っても未だ達成されていないのにあと3年で達成するというのは、なかなか納得できません。

対策や計画を考える上で大切なことは、被害者の方々の気持ちを考えることだと思います。しかし実際それは難しいことだと感じました。特にそう感じたのは、NO₂、SPMなどの測定結果の捉え方でした。測定結果では、数値が少し上がっているところがありましたが、大阪市はほぼ同様と捉えていました。しかし患者会の人々にとってその差はとても大きいものでした。わずかな数値の違いでどれだけの影響があるのかということは、実際に経験した人でなければなかなか分かりにくいことのように感じました。実際に経験できない人にわかってもらうには、被害の現状を話して知ってもらう必要があると思います。だからこそ、被害者の言葉で伝えることができるこの懇談会はとても有意義なものであったと思います。

またアメリカのPM2.5の調査について分からないということなどから、大阪市の環境に対する意識がまだ低いと思われても仕方ないように感じられました。そのことは患者会の人々の不安をさらに増していると思います。患者の立場に立って考え、目標に向けて努力するという姿勢が求められています。「環境に関して、他人事でなく、どれだけ自分のこととして考えられるか」。これがとても重要なことに感じました。
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by aozorafoundation | 2007-06-20 16:40 | にしよどnote

大阪公害患者の会連合会(5/31) 感想

あおぞら財団
インターン
SUNY ESF 
内藤 雄仁


普段の車に頼る生活に慣れているせいか、車から出る排気ガスによる温暖化や気管の病気などの問題を知っていながらも、その問題の重大さを感じた事はありませんでした。昨日と同じように大気汚染公害によって苦しんでいる患者さん達や、その家族の方達を直接目撃する亊ができ、この人達は大気汚染政策が実地されるかされない事が命に関わる事なのだと実感し、自分自身が大気汚染に関連してしまったことに罪の意識を感じました。
去年の資料を見て、今年の環境局からの質問への応答を見て比べてみると、たいした行進はしていないのではないかと思いました。実際に自分達に悪影響が及ばない担当者達は一刻も早く問題を解決しようという想いが無いのでしょう。1970年代から約30年間かけても大気汚染を改善することが出来なかったのに、後わずか3年で目的の大気汚染政策に応じられるのかと疑問に思いました。

大阪環境局の担当者の方達は公害患者の方達、森脇さん、和久利さん達からの質問に対して、大半の場合は戸惑っているようでした。自分自身は詳しい状況を知らないので質問のレベルを把握する事は出来ませんでしたが、中には簡単な質問もあったと思います。しかし、一番印象に残っているのが、担当者の方達は常にどの質問にも遠回りに答え、あいまいな応答をしていました。本当に大気汚染の改善のために対策をとっていれば応答は簡単に出来ていたはずです。又、ある担当者の方は担当者という立場で知っておかなければいけない情報にも関わらず分からなかった、知らなかったなどという態度を示す事もありました。担当者が環境局を指導しなければならないのに、その実の担当者がきちんと情報を頭に入れておかなかったら被害者達は不安が高まり、環境局への信頼感が薄まるだけです。

経済を保ちながら公害を防ぐ、というのは多分とてつもなく難しい事ですが、30年間あればある程度の目標を達成するには十分な時間だと思います。今まではある時期までにはある程度の目標を達成するという事が何やらの理由で何回も延長されてきましたが、患者さん達や不満を持つ市民が増えるに連れ、その様な事はもう許されなくなるでしょう。今回の会議に出席して、よく担当者の方々から聞いた言葉が「務める」でしたが、結果(データ)がその言葉をサポートしているとは思えませんでした。やる気と根性があれば多分達成出来る目標も結局意思が弱い為、市民と大阪市の対立の理由になるとは残念です。
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by aozorafoundation | 2007-06-20 13:52 | にしよどnote

フードマイレージ講習 大阪いずみ市民生活協同組合

あおぞら財団
インターン
SUNY ESF
内藤 雄仁


今日は大阪府堺市にあるサンスクエア会場で、財団の林さんが講師として出席する「フードマイレージ買い物ゲーム」を大阪いずみ市民生活協同組合の方々と共に体験してきました。大阪いずみ市民生活協同組合の方々はゲームの内容とポイントを理解する事と、後に自分達でこのゲームを指導出来る様になる為に、この講習に参加してもらいました。

フードマイレージとは食料が生産地から消費者に届くまでの距離のことで、今回は地元以外から食物が輸送されることによって浮かび上がる環境、経済、そして社会問題を教えてもらいました。「買い物」をテーマとして現在と1970年のグループに分かれ、それぞれのグループで限られた交通手段、食材と予算で、4人分の食事を選んでもらうと言うゲームを行いました。1970年グループはまだ高速道路や輸送トラックの食物冷房システムなど発達していなかったので、食材は現在グループに比べると限られていましたが、一方、現在グループは交通手段や輸送技術が発達している為、食材が豊富でした。又、1970年のグループは買物の交通手段として車が無いのに対し、現在グループは車がありました。

さて、僕も現在グループの中に入れてもらい食事メニューを一緒に考えようとしましたが、おばさん達の食事知識にはついていけない・・・やがて、全グループメニューが決まり、各グループずつメニューを発表してもらいました。おばさん達の間ではやっぱり一番の問題が予算、どうしても安くてなるべく美味しい物を選んだメニューばかりでした。最終的に実際に選んだ食材が輸送するのにどのくらいのCO2(二酸化炭素)を出産しているかを知ったら皆びっくり、現在グループは1970年グループに比べて約4倍ものCO2を出産していました。

この講習では実際に食物を移動する事、そしてその食物を買うという事は様々な事にどの様な影響があるのか、と買物について違う視線で見る事ができました。日常的に行っている買物では気にも留めなかった事が、「これからはこうしよう」と、多くのおばさん達、そして自分自身の考え方を変えるきっかけとなったと思います。


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おいしいメニューの考え中

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現在グループのメニュー


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1970年のグループの食材の元の地方


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現在グループの食材の元の地方
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by aozorafoundation | 2007-06-20 13:32 | フードマイレージ