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環境アセスメント最終回

立命館大学 出口耕路 記

全4回環境アセスメント講座の最終回が12月2日(日)午前9時から15時30分までの間行われました。今回の講座は、今までの講座で学んだ知識をフル活用しつつ、実際にアセスの現場を訪ねよう!といった趣旨のものでした。

最初に大阪ガスさんの泉北天然ガス発電所に行きました。ここは、他燃料に比べて環境負荷の小さい天然ガスを燃料とすることに加え、発電効率の高いシステムの採用によって、より環境に優しい発電所を目指しているところです。計画発電企画チームである岩橋拓さんの解説を聞きつつ、バスの中から発電所内を見学しました。この貴重な光景にみなさんは驚きつつも目を光らしていましたね。どの方も真剣な様子がうかがえます。

次に関西電力さんの堺港発電所に行きました。ここは元来の重油・原油・天然ガスを燃料とした形から、天然ガス一本に使用する燃料をシフトしようとしているところです。品質管理課長である谷本盛男さんが、パワーポイントを用いて説明をしてくださいました。発電所内にトンボ池や緑地帯を設置するなど、ユニークなアイディアが光っていたように思えます。環境に負荷をかけないといっても、様々なアプローチの仕方があるのですね。

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そろそろお腹もへってきたころ、堺名物せいろそばの店へ行きました。コンクリートと木造建築が合体したような不思議な建物です。これだけでも、一見の価値ありですよ!もちろんおそばのほうも美味しくいただけます。食べるばかりではなく、堺観光ボランティアさんの案内で旧堺燈台や千利休屋敷跡といった臨海部の開発が行われる以前の自治都市として堺のまちの面影や雰囲気を堪能しました。ゆったりとした時間を過ごせて、どこかほっとできる場所でしたね。

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午後からはNPO地域づくり工房の傘木宏夫さんによる、実際に環境アセス図書に触れ、体験することを目的としたワークショップが行われました。ある事業のアセス図書を用いて、グループにわかれ、それぞれ気づいたこと発表しあいました。短い時間でしたが、本当にたくさんの意見が出て、非常に驚きました!

最後に、3回以上出席した方へ修了証が、主催した地球環境基金の藤井様より手渡されました。今回のアセスメント講座の参加者は37名、そのうち3回以上出席した18名の方に修了証が手渡されました。全回を通じ、毎回質疑が活発に飛び交うなど熱心な受講生が多く、環境アセスメント制度の関心の高さを示す講座となりました。

しかし、「環境アセスメント」といった言葉の浸透率はまだまだ低いように感じられます。言葉自体のイメージが固く、とっつきにくいのも問題なのかもしれませんが・・・。あなたの住む町にいきなり巨大な謎の建物が建てられようとしたとしたら、あなたは黙っていますか?おいおい、一体何をするつもりなんだ、とこうなりますよね。よし、じゃあとりえず話だけでも聞かせてもらおうか、となるかもしれません。これが「環境アセスメント」の第一歩だと私は思います。案外、自然で簡単な道理です。躊躇しているなら、思い切って飛び込んでみてはどうでしょうか!あなたの街をより良くするために。
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by aozorafoundation | 2007-12-28 16:33 | 環境アセスメント

平成19年度環境省職員研修でエコミューズ訪問

平成19年12月7日(金)、環境省職員の方々17名が、研修のため西淀川に来られました。本年度採用の若手の方を中心に、環境問題の歴史を知る現地調査の一環として、西淀川大気汚染公害の現場を訪ねることが目的です。研修はフィールドワークや公害患者の方の経験を直接聞くことなどで構成されています。

●フィールドワーク
 13時、阪神西大阪線「出来島」駅に集合された後,フィールドワーク開始です。案内役は、あおぞら財団職員の上田さんと林さんがつとめました。
 前半のコースは、出来島小学校(測定局)→国道43号線→西淀川高校でした。
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 西淀川高校見学の後、後半のコースは、千北診療所→デイサービスセンターあおぞら苑→大野川緑陰道路→あおぞらビルとなります。
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●あおぞら財団見学
 環境省職員の皆さんはフィールドワークの後、あおぞらビル5階の「西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)」に来館されました。
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 ここでは、ビデオ「西淀川公害裁判を闘う」「公害被害体験を語り継ぐ」を上映して、西淀川公害やあおぞら財団設立の経緯などを紹介した後、大気汚染公害被害者の池永さんとあおぞら財団の森脇理事長から、被害の実態を自らの経験を交えてお話ししてもらいました。
 特に池永さんは、公害患者であるお子さんの看病で必死になっていたため、自分が発病したことに気づくのが遅れ、自らも公害病だとわかった時が1988年3月1日の公害指定地域解除後だったことにより、公害患者としての認定が受けられなかったという経験を話されました。森脇理事長も、一律に期限を区切ってしまったことで取り残された被害者が西淀川にいることを知ってもらいたい、と訴えられました。行政に携わる環境省職員の皆さんは、改めて基準などをつくることの難しさを実感されたようです。
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 最後、研修に参加された方々が、一人ひとり、今日見聞きしたことの感想を述べられました。その中で、ふだん野生動物保護などの業務に携わっている方が、この研修で仕事に対する視野が広がった、という話をされていたのがとても印象的でした。予定時間を大幅に過ぎた17時頃に研修は終了しましたが、その後も、皆さん当資料館所蔵の裁判資料(大気汚染がひどかった当時の航空写真など)を閲覧されたりしておられました。
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 資料整理のお手伝いをしている私としても、ささやかなやりがいを感じることができた研修だったと思います。
 (文責・樫本喜一)
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by aozorafoundation | 2007-12-14 17:42 | 資料館(エコミューズ)

高校生が作った西淀川区自転車マップ手元版完成

西淀川区自転車マップ手元版完成

昨年の夏から取り組んできた西淀川区自転車マップですが
ついに手元版が完成しました。
本日(2007・12・3)の産経新聞大阪版に記事が出ていますのでご覧ください。

http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/osaka/071203/osk0712030403000-n1.htm
西淀川高校の生徒が自転車マップを作製 大阪
2007.12.3 04:03
 環境のために自転車を活用しよう-。環境問題の授業に積極的に取り組んでいる府立西淀川高校(大阪市西淀川区)の生徒たちが、地域を自転車で走るための地図を作製した。3年生5人が中心になって地元の道、危険ゾーンなどをくまなく調査。生徒たちは「自転車で安全に、楽しく街を走る情報が詰まっています。地球にやさしい自転車を多くの人に使ってほしい」と話している。

 (上岡由美)

 「自転車マップ」は、昨年7月から約2年をかけて作製した。西淀川は、車の排ガスや工場の煤煙(ばいえん)による公害認定患者が多く住む場所。そんな歴史が、高校生たちを動かしたという。

 生徒たちは、夏休み中に区内を3日かけて走り、警察署で交通ルールも調べた。地図上に情報やコメントを書き込んでいき、畳2枚分にも及ぶ巨大な地図を作り上げた。この基本地図を縮小し、折り畳み式のポケットサイズとして完成させた。

 自転車道が狭いところや、大型トラックがすぐ横を通る危険な場所などについては、安全面に配慮したコメントを記載している。「子どもの飛び出し注意」や「坂でスピードが出る」「事故多し」「トラックが多い地域」などと書き込まれている。

 街の魅力をPRすることも忘れていない。特産のシジミの直売所や、防空壕(ごう)跡地に立てられた太平洋戦争の被爆者慰霊碑など、街の歴史に触れることができる場所も示している。

 いざというときに買い物ができるコンビニエンスストアや公共のトイレの場所なども記されている。面白いのは、約20店のタコ焼き店の場所を盛り込んだこと。高校生らしい遊び心がある。

 伊藤秀幸君(17)は「高校生活の良い思い出になった。車の排ガスは地球温暖化の原因にもなっている。この地図で自転車に乗る人が増えればうれしい」と話している。

 地図作製には公害地域再生センター(あおぞら財団)が協力。印刷費用は、国や企業が拠出して運営している地球環境基金の助成金を活用した。発行数は2000部。

 問い合わせはあおぞら財団((電)06・6475・8885)へ。

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by aozorafoundation | 2007-12-03 11:27 | 自転車マップ