<   2009年 12月 ( 7 )   > この月の画像一覧

西淀川交通まちづくり討論会を開催しました!

西淀川交通まちづくりビジョン研究会(大阪大学・京都大学・あおぞら財団)では12月19日(土)に西栄寺において「西淀川交通まちづくり討論会」を開催し、47名の方にご参加いただきました。
e0024067_10154971.jpg

本討論会は、研究会が6月から3回にわたって開催してきました「西淀川交通まちづくり意見交換会」の結果を踏まえて作成して、“西淀川交通まちづくりビジョン”について、交通まちづくりに関わる専門家(学識経験者)、行政、西淀川区民(意見交換会参加者)が一堂に会して討論することを目的としました。
まず始めに研究会の代表者である大阪大学大学院新田保次教授より研究会および討論会の趣旨について説明がありました。
第一部は、研究会委員の清水万由子氏(長野大学研究員)より、意見交換会の取り組み経緯、討論会のねらいについて報告があり、大阪大学大学院猪井博登助教から、“西淀川交通まちづくりビジョン”の発表がありました。
第二部は、西淀川交通まちづくりビジョンや意見交換会の取り組みについて、京都大学大学院植田和宏教授がコーディネーター役となり、大阪市建設局自転車対策部長上田正敏氏、神戸大学大学院小谷通秦教授、意見交換会参加者の富川純三郎氏、井口邦敏氏、濱岡道男氏の5名をパネリストにお招きし、公開討論会が行われました。
e0024067_10234966.jpg


西淀川交通まちづくりビジョン
“西淀川交通まちづくりビジョン”は、意見交換会でとりまとめられた「自転車バス共存パッケージ」、「自転車施策重視パッケージ」、「啓発施策重視パッケージ」について、施策のねらい、具体的な施策メニュー、実現に向けての課題について提案しています。
 猪井先生は、どのパッケージも自動車の利用を抑制できる交通まちづくりをめざしていることを前提に、時間軸を考慮して3つの施策パッケージの関係性について説明を行った上で、各施策パッケージについて提案されました。
e0024067_14581280.jpg

啓発ビジョンでは、自転車ヒアリマップの作成や交通環境教育の実施、バスタウンマップの作成などが提案され、できることから、できる人から、すぐ始めることの必要性が示されました。
また、自転車重視ビジョンでは、自転車の移動速度をアップさせて、自転車をより便利な乗り物としてまちづくりに取り込む必要性が示され、自転車走行空間の整備などのハード整備と、自動車から自転車への転換、自転車マナーの向上などのソフト施策の両面から提案されました。
自転車バス共存ビジョンでは、自転車をより多くの人に利用してもらうための施策を実施する一方で、自転車に乗れない、これまでの路線バスでは利用が困難な人への丁寧な対応ができるバスの必要性について提案されました。
さらに、自転車重視ビジョンでは国道43号、国道2号、淀川通りに新たに自転車道を整備する場合の断面構成案や整備された効果についてCO2排出削減量のシミュレーションなども示されました。

公開討論会
 まず、はじめに植田先生が、西淀川交通まちづくりビジョンを「自転車ビジョン+啓発(赤)、「自転車バス共存ビジョン+啓発(青)」の二つに整理し、それ以外のビジョン(黄)を加えて、会場の参加者の意見を旗揚げアンケート方式で確認しました。
e0024067_10285156.jpg

 その後、各パネリストの方から自己紹介を兼ねて、ビジョンに対する意見等についてコメントをいただきました。
 上田氏からは大阪市の自転車施策の取り組み状況について報告があり、放置自転車対策に力を入れていること、自転車道整備も早い時期から取り組んでいることなどが報告されました。自転車は市民に身近な交通手段であることから、“今日は被害者、明日は加害者”になってしまう交通であり、市民の理解と協力の必要性が述べられました。
 意見交換会に参加されていた3名からは、市民が自ら考え、行動することの大切さや、交通まちづくりを市民主体的に考えることの楽しさや難しさ、市民がまちづくりを提案していくことの必要性などについて語られました。
 小谷先生からは、専門家の視点でビジョンには歩行者の視点がやや不足していること、3つのビジョンを具体化していく過程で一つのビジョンにまとまる可能性などについて指摘いただきました。また、自動車対公共交通、自転車、歩行者の関係は方向性が明確であるが、グリーンモードと呼ばれる公共交通、自転車、歩行者間の共存関係については、次ステップの課題であることも述べられました。
 会場からは、ビジョンの実現性に関するものや歩行者の視点、行政などの役割について質問があり、活発な討論が行われました。
最後に「意見交換会そのものに意味がある。その意味とは、意見交換を通じて他の人の立場が理解できること、それが思いやりや共感につながる。また、まちという空間に対して共通の思いがあるが、具体化する過程で違った意見が出てくる。しかし、共通の思いがあることを確認することが大切で、意見交換会という確認の場がビジョンを作るときの基盤となる。
そして、意見交換を重ねる中で、皆の共通の大切な思いを確認し、他者の思いも確認し、それが地域の思いになり、ビジョンができあがる。そのビジョンが、様々な施策を具体化するときの原動力となる」と、コーディネーターの植田先生よりまとめがありました。

今回の討論会はとても寒い日に開催されましたが、皆さんの西淀川に対する思い、将来に向けてよりよいまちにしていこうという思い、交通まちづくりに市民が参加したいという思いなど様々な思いが重なりあって温かい気持ちになりました。
最後になりましたが、討論会の会場を快く提供してくださった西栄寺さんには大変お世話になりました。今回の討論会も様々な方にご協力いただき、様々な思いが一つになって無事終了することができました。
あおぞら財団では、西淀川の皆さんと一緒に今後も様々な形でまちづくりに取り組んでいきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします!
(文責:石塚裕子)
[PR]
by aozorafoundation | 2009-12-21 14:59 | 西淀川交通まちづくり

日本環境会議30周年記念尼崎大会

2009年11月22日~23日、尼崎市総合文化センターにて日本環境会議30周年記念尼崎大会「環境再生から持続可能な地域づくりへ」が開催されました。
尼崎市と西淀川区は隣接しており、大気汚染の原因がほぼ一緒です。尼崎地域でも西淀川に続いて裁判を提訴し、勝利を手にして公害地域再生を行ってきました。今回の日本環境会議のテーマは「環境再生から持続可能な地域づくりへ」ですが、これは尼崎の再生を発信すると共に、日本環境会議が10年間取り組んできた環境再生を通じた地域再生を議論してきたことの流れを受けるものであります。
大会では「道路公害問題と地域再生・被害者救済」「アスベスト被害の実態と補償・救済」「新たな大気汚染被害者救済制度検討会」などが議論され、全体シンポジウムでは尼崎の再生について話し合われました。
e0024067_115626100.jpg

全体シンポジウムで尼崎市長の白井文氏が基調講演を行い、患者会や再生活動を行っている各団体が発表を行ったのですが、行政のトップが講演をして被害者団体などと壇上で議論するという光景を見て、住民と行政のパートナーシップが築かれつつあることが確認できました。もちろん、公害再生が進んでいるとしても、まだまだ課題は山積みであることもこのシンポジウムで確認できたことも大きかったのではないでしょうか。
地域それぞれの特徴を生かして再生が進められている事例に刺激を受けながら、西淀川の地域再生を進めてきたいと思いました。(林美帆)
[PR]
by aozorafoundation | 2009-12-09 11:56

次の100回を目指して~矢倉海岸定例探鳥会 開催100回 記念イベント~

12月5日(土)、矢倉干潟 第101回定例探鳥会が行われ、雨の中、11人が集まりました。

本日のコース:福駅集合 →福町西公園 →淀川の堤防(川上へ) →阪神本線
午後より定例探鳥会 開催100回 記念のイベントがあおぞら財団であるため、淀川へ出てからはいつもとは逆方向別の川上に向かって歩きました。

朝から雨の降るあいにくのお天気でしたが、途中からは雨があがり空も晴れました。
みんなの思いが通じたのでしょうか。
e0024067_18184616.jpg




今回観測できた鳥 32種
カイツブリ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、アオサギ、マガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ミサゴ、チョウゲンボウ、イソシギ、ユリカモメ、セグロカモメ、ウミネコ、キジバト、ヒバリ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ツグミ、セッカ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、オオジュリン、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス

e0024067_1819791.jpg


おかげさまで矢倉海岸定例探鳥会は、2000年4月にスタートして、先月11月で100回を迎えました。年数でいうと、来年2010年4月に10年目を迎えます。
終了後は、あおぞらビルで開催100回記念のお祝いをしました。
食事をとりながら、関西TVニュースアンカーで放映された「矢倉とあおぞら」のDVDを鑑賞後、日本野鳥の会大阪支部副支部長の橋本正弘さんより、矢倉の野鳥と野草や観察会の様子を写真のスライドを交えながらお話しがありました。
[PR]
by aozorafoundation | 2009-12-08 18:11 | 矢倉海岸探鳥会

三島高校に見学に行きました

11月2日(月)大阪・三島高校へ大阪府地球温暖化防止活動推進員さんと一緒に行ってきました

あおぞら財団が日頃貸し出し業務を行っているフードマイレージ買物ゲームですが、
作成したのは財団の職員と学校の先生たちとでつくった「フードマイレージ教材化研究会」なのです

この日は三島高校で教師をしている教材化研究会のメンバーの松井先生が、フードマイレージについて授業を行うということで、私たちも勉強をさせていただこうと、お邪魔しました

久しぶりの高校にかなりドキドキしましたが、生徒の皆さんがすれ違うときに挨拶をしてくれ、ほっとしました

休み時間はわいわいしていて、高校生は元気だな~なんて思っていましたが、授業が始まるとみんな集中して先生の話を聞いていました(私たちも自己紹介しましたー)
e0024067_17421821.jpg

e0024067_17413152.jpg

ミスドの第一号店は箕面だ~なんて話も聞きながら、みんな身近な自分の食について考えていたのではないかなと思います

先生の話は、授業時間が50分ということもありあっという間に終わりましたが、生徒たちの感想を見ると、皆しっかり先生の授業のポイントをメモしてあり、高校生恐るべし…と思いました

これからフードマイレージの講師を務めるであろう推進員さんたちにとって、とても有意義な授業見学になったのではないかと思います


(眞鍋)
[PR]
by aozorafoundation | 2009-12-01 17:46 | フードマイレージ

西淀川交通まちづくり討論会を行います

12月19日(土)13:30~16:00に西淀川区御幣島にある西栄寺
(さいえいじ:御幣島1-6-17 区役所裏)で西淀川交通まちづくり討論会を行います

今年1年、西淀川区民の皆さんと意見交換会を行ってきましたが、
(→ブログカテゴリの「西淀川まちづくり意見交換会」からバックナンバーをご覧ください)
そのまとめとして、
●意見交換会の取り組みの報告
●「西淀川交通まちづくりビジョン」の発表
●公開討論会(交通まちづくり関係者・学識経験者・NPO)
を行いたいと思います

西淀川の将来について、みんなで一緒に考えていきませんか?
西淀川区民の方はもちろん、それ以外の方もどしどしお申し込み下さい☆
お待ちしています!

チラシをダウンロード(PDF 900Kb)

お申し込みはあおぞら財団まで!
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
E-mail:webmaster@aozora.or.jp
[PR]
by aozorafoundation | 2009-12-01 15:34 | 西淀川交通まちづくり

環境フロンティア講座を行います

あおぞら財団では、2010年の年明けから、新たな取り組みとして
「環境フロンティア講座」を行います

環境問題に関心がある・仕事、ボランティアをしている
だけど色々疑問も抱えている…
どう関わっていったらいいんだろう?何を勉強すれば?技術は必要?などなど、たくさん悩みを持っている方も少なくないと思います

フロンティア講座第1期では、理事として財団に関わってくださっている先生方をお招きして、様々な分野の視点からお話していただきます
第1期(2010年1月~3月)

e0024067_16514727.jpg

e0024067_16495434.jpg


PDFでダウンロード(311KB)

1期4回:4000円という破格でこの先生方のお話を聴けるチャンスはなかなかありません!
どしどしお申し込み下さい
お申し込みいただいた方にはこちらから受付完了のご連絡を差し上げますので、
連絡先も忘れずにご記入下さい
[PR]
by aozorafoundation | 2009-12-01 14:10 | 環境フロンティア講座

日中環境問題サロン2009、『農村へ拡がる中国の環境問題と被害者救済の試み』

日中環境問題サロン2009(兼中国環境問題研究会2009年第2回研究会)が行われました。(11月21日18時30分~21時 場所:龍谷大学セミナーハウスともいき荘)
今回は、『農村へ拡がる中国の環境問題と被害者救済の試み』がテーマです。
第9回アジア・太平洋NGO環境会議(APNEC9京都会議)の終了後だったこともあり、APNEC9に参加した研究者やNGO関係者など43名が集まりました。

近年、中国国内では、都市で操業できなくなった汚染産業の農村移転が加速し、以前からある小規模企業や鉱山・製錬業による汚染とともに住民の健康被害や農地汚染等が深刻化しています。
日本の「農村」のイメージとは異なり、中国の農村は人口規模も大きく面積も大きく、中国の社会問題になっています。また人口の多い中国の環境問題は地球規模の環境問題とも直結してきます。

まずは、「中国農村の環境問題の現状とその背景」と題して、農村に広がる環境問題の現状を、南京大学社会学院教授の張玉林氏にご報告頂きました。
張教授は、京都大学で博士号を取得しており丁寧な日本語でお話し頂きました。
e0024067_10255591.jpg



次に、「中国農村における環境被害者救済の現状と課題」と題して、中国政法大学公害被害者法律援助センター訴訟部長の弁護士、劉湘氏にご報告いただきました。
同センターは、深刻化しつつある農村環境問題の被害者の救済に尽力し、中国の公害被害者の支援し続け今年で10周年を迎えます。
e0024067_10261312.jpg



2つの報告を受けて東京経済大学現代法学部教授の片岡直樹氏のコメントがあり、龍谷大学法学部教授の北川秀樹氏の司会の下、総合討論が行われました。中国の訴訟制度や日本のできる国際交流についてなど、会場からはたくさんの質問や意見が寄せられました。

また、今回通訳として金玲氏(関西大学非常勤講師、関西マイノリティ研究センターPD研究員)と、櫻井次郎氏(名古屋大学大学院国際開発研究科助教)にご協力頂きました。

今後も、日中環境問題サロンは継続していく予定です。

e0024067_10263696.jpg


小平 記
[PR]
by aozorafoundation | 2009-12-01 10:29 | 国際交流